地域密着は楽しい

独立した時、私は半径9km以内の仕事しか請けないと決めました。車で約20分の距離ですから、何かあってもすぐに駆けつけることができます。それに、ご近所に長年住んでいれば顔見知りになりますから、ご家族の顔を思い浮かべて設計ができ、よい提案も浮かびやすくなります。

そのようにして仕事を進めた結果、会社の周辺では4軒に1軒の割合で、アンシン建設の家が建ち並ぶという、とても嬉しい成果を得られました。お客様自身が、口コミでよい評判を伝えてくださったのです。

そんな地域の方々に、少しでも恩返しがしたいと始めたイベントの一つが、夏休みの『子供工作教室』です。当初はイベントを告知するのに苦労しました。チラシを作ったものの、どこで配ろうと思案している私に「ラジオ体操をしているところに持っていったら」と妻が言いました。それはいい考えだと出かけていきましたが、子供達は変なオジサンが来たとばかりに逃げていってしまいます。

それでも2年ほど続けた時に、あるお母さんが「小学校に持っていけば」と勧めてくれました。幸い校長先生が「素晴らしいですね、ぜひ」と言ってくださり、ようやく工作教室を軌道に乗せることができました。今からもう20年近く前のことです。おかげさまで、毎年およそ100人の親子が参加する大イベントに成長しました。

かけがえのない、素敵なつながりの中で

私が尊敬している一人に、明治時代の教育哲学者である森信三氏がいます。この人の言葉に「時を守り、場を清め、礼を正す」というものがあって、私は自分への戒めとしています。

「時を守り」とは、言うまでもなく時間を守るということ。遅れても言い訳してはいけません。「車が混んでいまして」はダメ。「出足が遅くて申し訳ありませんでした」と謝ればよいのです。「場を清め」とは、身の回りをいつも整理整頓しておくこと。「礼を正す」は、挨拶をきちんとすることです。

それだけしていれば大抵間違いはない、と森氏は言っていますが、その通りだと私も思います。人は独りでは生きられないもの。そうであれば、お互いに感謝の心を持って、気持ちよく過ごせるように心を配れば、自然とよい循環が生まれてくるのではないでしょうか。

思えば、そのよい循環に支えられて、私はここまで歩んでこられた気がします。
特別なことは何もしていません。地域によい顔をしようとしたり、格好をつけていたわけでもありません。ごく普通に、よいと思うことをしていたら、いつしか周りに素敵な輪ができていました。

この素晴らしい輪が、ますます充実していきますようにとの願いをこめて、これからもより一層精進していきたいと思います。

3.「時を守り、場を清め、礼を正す」。当たり前のことを地道に

夏休み子供工作教室

子供たちにものづくりの楽しさを味わってもらいたいと、長年続けている「夏休み子供教室」。大人顔負けの作品を仕上げる子供も!

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評判のおしどり夫婦

「妻・かな子(アンシン建設常務)のおおらかさに何度も助けられた」と原田。
地元でも評判のおしどり夫婦です。

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注文住宅の設計・施工を行う愛知のアンシン建設工業の歩み
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